季節ごとに行っているガット(羊腸)弦の共同購入。春の募集です。
2012年春の共同購入募集期間:2012年3月21日(水)〜3月31日(土)
入荷予定:4月下旬〜5月上旬頃
注意:シルク芯の巻弦VSとKS、及びナイルガットPEは製造中止になりました。
2012年夏の共同購入は2012年8月頃の予定です
● キルシュナー社の弦各種:共同購入(輸入代行)

品 名:キルシュナー社の弦各種:ガット(羊腸)弦、巻弦、ナイロン弦、カーボン弦、ガットフレットなど
新品/中古の区別:新品
備考1:ようするに共同購入の幹事役をCRANEがやるわけです。季節ごとに募ります。代行は面倒なのでいつまで続くか....
ちと心配。
弦選びは手間と時間がかかります。入手した弦の価格にかかわらず自分の楽器に合わないこともあります(予想以上に良い結果となることもある)。
備考2:こんな楽器にはこんな弦を張ってみました。参考にどうぞ。
以下の例はパノルモならこのセットにしろ、とか、LAMYならこのセットにしろ、と言っているのではありません。こんなセットの弦を張ったら壊れず良く鳴っているパノルモもある、ということであり、こんなセットで心地よく鳴るLAMYも有りました、という私の経験に基づく例に過ぎません。むしろ総張力の異なるセットを選ぶ目安として見れば便利かと思います。メーカーが同じでもセッティングが違えば弦も変えねばなりません。
楽器例1:19世紀初期フレンチ(MARQUIS)
楽器例2:19世紀初期フレンチ(プチジャン:Petitjean)
楽器例3:19世紀初期フレンチ(無銘の新撰組)
楽器例4:19世紀前期イギリス(パノルモ)
楽器例5:19世紀前期フレンチ(水玉MOPイギリス市場向け)
楽器例6:19世紀中期フレンチ(テルツ)
楽器例7:19世紀中後期フレンチ(BRUGERE)
楽器例8:19世紀後期フレンチ(LAMY)
楽器例9:19世紀末期オーストリア(Slatin)
楽器例10:19世紀末期〜20世紀初頭オーストリア(ボヘミアン・レニャーニ)
楽器例11:19世紀後期〜20世紀初頭ドイツ(Waller)
楽器例12:19世紀初期イタリア(Gファブリカトーレ)
楽器例13:19世紀初期イタリア(Rファブリカトーレ)
楽器例14:19世紀前期オーストリア(無銘)
楽器例15:19世紀中期スペイン(マヌエル・ロペス)
備考3:シルク芯の巻弦VSとKSは製造中止になりました。 個人的には気に入ってたのですが、たしかにやや切れやすい傾向はありましたなぁ...。
【はじめに:口上】
CRANEではオーガスチンとかプロアルテみたいなフツーの弦は取り扱いません。主に日本国内では入手しづらい弦に限ります。そう、具体的にいえばガット(羊腸)弦。今まで、日本ではごくごくごくごくごくごく一部の古楽器店や古楽演奏団体で販売していたり、あるいは一部の製作家が弦を分けてくれたりします。弦は儲かる商品ではないので基本的にボランティア的な頒布となることが一般的です。楽器の販売や啓蒙にはそういった付帯サービスも必要ですね。クレーンでも楽器を壊さないために、また、より良く鳴らすために弦選びの重要性を機会あるごとに述べてきました。同時にガット(羊腸)弦の素晴らしさについても機会あるごとに紹介し、推奨してきたつもりです。たとえば19世紀当時に製作された楽器をクレーン・ショーケースで販売するときも、出来る限りガット(羊腸)弦を張るように努めてきました。
ところが、弦がヘタってきて交換するとか、少しだけ張力を変えてみたいとか、弦の素材を他のものに変えてそのテイストを味わいたい、という場合に手軽に楽器店では入手できません。ガット(羊腸)弦は海外メーカーから輸入することが必須であり、多少の英語力や個人輸入の知識を必要とします。そのために19世紀ギターやリュートなどの楽器を敬遠された方も少なからずいらしたでしょう。あるいは古楽器を所有していても手身近な市販弦で代用できないものかと多くの方が思案・模索されたことと思います(それによって失敗したこともあったでしょう)。そこで、それらの問題を解決し、弦選択の重要性を理解し、関心を高めて欲しいと願いつつCRANEにて輸入代行を行うことにしたのです。
世界中の弦メーカーは製品の音色や素材や耐久性も異なり、さらには決済方法もまちまちです。そこで、まずは私自身が様々な弦メーカーの弦を使った経験から、自信をもってお薦めできるドイツのキルシュナー社の製品に限って取り扱うことにしました。以前はクレーン・ショーケースでガット(羊腸)弦のセット物を販売したこともありました。しかし、楽器によってゲージも長さも様々ですので、現実的には注文主が具体的に弦を選んでいただいて私はそのまま発注するのがよいだろうと思っています。キルシュナー社では「弦計算尺」を使えることも大きなポイントです、張力を5%程度弱めに(または強めに)したいとか、同じ張力のまま素材・製造法の異なる弦に換えてみたいときに計算尺はたいへん重宝します。注文にあたって御不明な点は相談してください。
【楽器を壊さないで】
非常に残念なことに現代ギター誌で過去に「19世紀ギターにも現代のモダンギター並の張力の弦が張れるとか、むしろ高い張力の弦を張ることを推奨する」といったような記事を大馬鹿者が書き、それを読んでまともに受けた素直な愛好家の多くが試してみて楽器を壊した例が数多く報告されています。それらの被害に遭ったギターを私自身、何本か修理しました。見識者ぶった経験不足の著者が楽器を破壊する、これは許されることではありません。出版社の編集者にも責任があります。同時に愛好家(楽器の持ち主)にも反省が必要です。厄介なことに国内外の一部のプロ演奏家や一部の海外(イタリア)の弦メーカーの代表ですら危険な弦選びを平気で主張しています。弦楽器にはおおむね適切な張力が決まっており、19世紀以前のそれは現代の楽器よりたいていは弱い張力なのです。ですから現代の弦はそのままでは強すぎると考えましょう。材料と構造が決まれば機械強度の限界はおのずと決まる。これは子供でもわかることです。例えば19世紀以前のほとんどのギターは(一部のごく例外を除く)弦長が630mm前後として1挺あたり約27kg〜33kg程度の張力に設定します。基準ピッチが変わっても張力指標は同様です。それを超える弦を張ると、ネックの反り、表面板の亀裂、裏板の剥がれや反りなどの問題が「ほぼ確実に発生」します。
どうか、お手元の愛器を壊さないでほしいのです。アナタ、歴史的に重要な楽器もお持ちでしょう? それはアナタだけの物じゃないんですよ。その楽器の長い歴史のなかの持ち主の一人に過ぎないことを忘れないでください。あなたの所有する時代に楽器を壊さず、楽器にとって健康に心地良く鳴り、能力を発揮できる弦を選んであげようじゃありませんか。奏者が心地良いと思う張力と楽器に適切な張力とは同じではありません。くれぐれも過剰な張力には注意してください。
市販のクラシックギター用ナイロン弦の6本1セット物であれば、わずか数百円で買えるこの時代にガット(羊腸)弦を1本千円(モノによっては1本5千円とか)で買うのも妙な話しです。しかし弦楽器を弾く以上、弦への理解と楽器への愛情は不可欠です。
【発注は季節ごとにまとめて】
発注と納期は随時ではなく、季節ごとに募りますので、希望者がまとまり次第発注します。ガット(羊腸)弦の場合は受注生産のものがほとんどのため、注文してから納品までおおむね4週間以上かかることが多く、ナイロン弦のようにスピーディにはいきません。注文から納品を待たずに他のセットを発注すると混乱するので、トラブル防止のためにおおむね3ヶ月以上の間をおきます。1回の注文ごとに事故無く完結したことを確認してから次回の発注を行うのです。毎月ガット(羊腸)弦をこまめに交換する方もいないでしょう? それに1回の注文では諸費用がかかるのでまとめ買いしたほうがお得でもありますね。ちなみに私の過去の注文したガット(羊腸)弦は2年以上経ってもまったく問題なく使えています(色は多少変化します)。
【かかる費用・諸費用の問題:折半が基本】
羊腸弦そのものの代金がそもそも高いです。というよりナイロン弦と羊腸弦を比較してはいけないのです。羊腸弦は手工楽器のごとく「手作り弦」だと思ってください。また、長さの指定も弦の種類によっては選べないことがあります、例えば90cmを注文しても125cmや115cmが届くことはよくあります。当然値段も変わります。さらにレートの変動も影響します。ドイツから日本への送料・梱包料・税金などは共同購入ということで、注文した人数で折半します。もし一人しかいなければ諸費用は全額負担になるのでタイヘンですがやむおえません。逆に大勢集まると割安になります。当然ですね。
【代行手数料と国内配送料】
代行手数料を頂きます。すんません。私には完全なボランティアではできません。それなりの手間も時間も労力もかかります。弦選びの相談に応じます、とくに特殊な弦について御相談ください。問題が発生したときにも交渉します。注文した製品の品番に対して代替品で送ってくることはよくあるのでそのへんの交渉も行います。たとえばLKは180cmが製造可能なのでこれを2等分して使えば安くなります。ところがよく似た構造のLSは75cmと115cmしか製造していない究極のマニア弦で、秘技CRANE2等分の術は使えません。手数料についての御理解のほど御願いします。
手数料は1回の注文で1300円頂きます。ちなみに、CRANEから日本全国の注文主への送料は別途かかりますのでCRANEで払います。つまり1300円に国内送料も含むのです。例外的に分量が非常に多い場合はゆうパックなどを別料金で相談となります。なお、国内配送手段や業者は私が独断で選びます。
【保証も返品もありませんが】
よほどヒドイ品質のものが発生しない限り(私はここ10数年のあいだキルシュナー社では粗悪品は1本しか見ていない。しかも即、交換品が送られてきた)、返品・返金はできません。あと、その弦が楽器に合うかどうかは試行錯誤です。1回の注文で楽器に合うピッタリの弦に巡り会えることはほとんどありません。なにとぞ御理解のほど御願いします。
【試行錯誤は基本】
まったく同じ弦長の楽器が数台あったとしてもそれらに最適な弦(素材や張力)は同じではありません。楽器に使われている木材やブレイシング、サドルの高さ、ネックの角度、といった構造やセッティングでも最適な弦は変わってきます。では、どうやって弦を選べばいいのか? しつこいようですが、答えは試行錯誤。いろんな弦を買っては試すなんて、すごくお金がかかるじゃないかって? でも最良を求めると結論はそうなります。
【注文の手順】
(1)自分の楽器に合った弦を調べる。
(2)弦の長さ、弦素材の種類、弦の太さ、必要本数、そして注文主の郵便番号、住所、氏名、電話番号をメールでCRANEへ送る。
(3)CRANEからの返事をじっと待つ。返事が来たら納品までおとなしく待つ。問題があればCRANEから連絡します。催促しちゃダメ。
(4)ドイツからCRANEへ弦が届いたら品物と総額を確認してCRANEから各注文主へ総額をお知らせします。
(5)指定口座へお知らせした費用を振り込んでください。
(6)入金確認後に発送します。受け取ったら品物を確認し、一言でかまいませんので受け取った旨をメールで連絡ください。
例えば御注文はこんなカンジで.....
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CRANE様
弦長630mmの無銘フレンチ・ギター(19世紀後期らしい)を使ってます。以下のごとく注文しまっせ。
DL5054:3本
D5070:3本
D5085:3本
LK5116:1本
VN5170:2本
VNG5220:2本
〒123-4567
東京都あるとこ郡あるとこ村 1234番
山田太郎
電話:03-1234-5678
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注意:シルク芯の巻弦VSとKS、及びナイルガットのPEは製造中止になりました。
【キルシュナー社の価格表:PDFファイル】
英語力と個人輸入の基礎的な知識があればCRANEを介することなく現地の弦メーカーや現地のショップに直接注文することをお薦めします。
・キルシュナー社:http://www.kuerschner-saiten.de
・キルシュナー社の弦カタログ”
但しこのPDFファイルは旧価格のようです。原料費やユーロの高騰で値上がりしています。このファイルは目安です。
http://www.kuerschner-saiten.de/Kuerschner-PreisloMwSt.pdf
注意:キルシュナー社の弦の価格は2008年から新価格になって従来より値上がりしています。おそらく最近の原油高の影響等によるものでしょう。為替レートの影響をモロに受けるので、同じ弦でも時期によって価格は異なります。くれぐれも御了承ください。
【キルシュナー社の弦の種類と性質】
詳細について私が独断でインプレッションしとります。
【私はいつもどのように弦を選んでいるのか】
こちらを御覧ください。
注意:シルク芯の巻弦VSとKS、及びナイルガットのPEは製造中止になりました。
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