■ モダンギター:Guitarra Tamura 田村 フラメンコ (1968年)の弦

● モダンギター 田村 Guitarra Tamura フラメンコギター (1968年) の弦
一般的なクラシックギターに羊腸弦を張ってみたい、そんな方々の要望に応えて鶴田なりにあれこれ張っては弾いて選んでみました。なお、A=440Hzで計算してありますが、半音低い415Hz のほうが良く鳴る、ということは多々あります(全音低い392Hzもオススメ)。そのほうが楽器にも左手にも優しい ... お試しあれ。ここでは私の所有する数少ないモダンギターのなかから田村ギターの登場です。表面板は米杉、側面板と裏板はシープレス。弦長は田村ギターの場合は代表的なもので664mmと650mmがあります。
こういったモダンギターでガット弦(羊腸弦)を使うのであれば1、2、3弦つまり高音弦には特色が出やすいと思います。対して低音側の4、5、6弦は古楽器弦は余計な倍音を抑えるので一般のモダンな巻弦みたいにギラギラ派手に鳴るわけではありません(むしろ地味な音です)。
場合によっては高音側だけガットにしてみるというのも一案です。
【モダンギターの張力の例】
● オーガスチン
パラゴン ブルー 48.1kg
赤:6本セット 42.5kg
青:6本セット 42.0kg
黒:6本セット 39.1kg
● ダダリオ社 プロアルテ
Light(EJ43) 79.81lbsポンド 36.20kg
Normal(EJ45)85.85lbsポンド 38.94kg
Hard(EJ46) 89.94lbsポンド 40.79kg
Extra Hard(EJ44) 91.81lbsポンド 41.64kg
● ハナバッハ 赤 45.4kg
やたら種類が多い
弦長:650mm A=440Hz 総張力: 39.0kg
オーガスチン黒やプロアルテノーマル(EJ45)と同じぐらい
1弦(e1):羊腸コート0.62mm DL2062 7.2kg
2弦(h=b):羊腸コート0.79mm DL2079 6.5kg
3弦(g):羊腸コート0.97mm DL2097 6.2kg
4弦(d):VNG2132 6.5kg
5弦(A):VNG2175 6.4kg
6弦(E):VNG2230 6.2kg
弦長:650mm A=440Hz 総張力: 41.4kg
オーガスチン青やプロアルテハード(EJ46)と同じぐらい
1弦(e1):羊腸コート0.64mm DL2064 7.6kg
2弦(h=b):羊腸コート0.82mm DL2082 7.0kg
3弦(g):羊腸コート1.00mm DL2100 6.6kg
4弦(d):VNG2136 6.8kg
5弦(A):VNG2180 6.7kg
6弦(E):VNG2240 6.7kg
弦長:650mm A=440Hz 総張力: 約37kg
プロアルテライトテンション(EJ43)と同じぐらいか少し弱め
19世紀ギターほど低い張力ではありませんが、現代の一般的なクラシカルギターより低い張力です。私はこの田村ギターにはいつもこれぐらいで使っています ^_^;
1弦(e1):羊腸コート0.58mm DL2058 6.3kg
2弦(h=b):羊腸コート0.73mm DL2073 5.6kg
3弦(g):羊腸コート0.94mm DL2094 5.9kg
4弦(d):J4304 Pro-Arte Light 6.7kg またはVNG2136 6.9kg
5弦(A):J4505 Pro-Arte Light 6.8kg またはVNG2165 5.7kg
6弦(E):J4506 Pro-Arte Light 6.35kg またはVNG2230 6.2kg
弦長:650mm A=440Hz 総張力: 31.5kg
さらに弱めのテンション。かなり弱いです。腕とか指に負担をかけたくない場合など。昔はバリバリ弾いていたのに ...とお嘆きのあなた! リハビリ弦にいかが? 工房クレーンでは必要に応じてあらゆる素材とゲージを選んで自在にセットを組んでいます。
1弦(e1):羊腸コート0.54mm DL2054 5.4kg
2弦(h=b):羊腸0.70mm D2070 5.1kg
3弦(g):羊腸コート0.88mm DL2088 5.2kg (FDHやFDLもいいかも)
4弦(d):VNG2120 5.3kg
5弦(A):VNG2160 5.3kg
6弦(E):VNG2210 5.2kg
弦長:664mm A=440Hz 総張力: 39.1 ~ 39.3kg
こちらは664mmです。田村ギターに限らずホセ・ラミレス664mmをお手本にした楽器も各社大量に作られてきました。わずか15mm程度の弦長の違いですが、ときに音もタッチも確実に変わります。
1弦(e1):羊腸コート0.60mm DL2060 7.0kg
2弦(h=b):羊腸コート0.76mm DL2076 6.2kg
3弦(g):羊腸コート0.94mm DL2094 6.1kg
4弦(d):VNG2132 6.8kg
5弦(A):VNG2175 6.6kg
6弦(E):VNG2230 6.4kg
4弦(d):J4304 Pro-Arte Light 6.8kg
5弦(A):J4505 Pro-Arte Light 6.6kg
6弦(E):J4506 Pro-Arte Normal 6.6kg
弦長:664mm A=440Hz 総張力:41.9kg
どこの弦メーカーも42kgぐらいまでのセットはたいてい商品にあります。あとは高音源をナイロンにするかカーボンにするか、低音弦の巻弦素材や芯材の違い、コーティングなどなど ...選べるというのは嬉しいことです。ガット弦もいかがでしょ?
1弦(e1):羊腸コート0.62mm DL2062 7.5kg
2弦(h=b):羊腸コート0.79mm DL2079 6.8kg
3弦(g):羊腸コート0.97mm DL2097 6.4kg
4弦(d):VNG2136 7.2kg
5弦(A):VNG2180 7.0kg
6弦(E):VNG2240 7.0kg
今まで数本の田村ギターを入手しては売却してきましたが、最終的に辿りついたこの木ペグの個体は素晴らしいです。幸い、数多く作られたので状態の良いものも多く残っています。Tamuraギターは比較的安価に入手可能です。アタリの1本を見つけてガット(羊腸)弦を張って楽しみませう♪
【注意】
・このページは楽器の種類/スタイルごとに、どのような弦を選べばよいか、という参考のためのページです。
・他の楽器と比較するためA=440Hzで弦を選んでいます(当時の基準ピッチは楽器によって異なることもあります)。
・まったく同じ弦長、同じ構造、あるいは同じ製作家の楽器でもサドルやナットの調整(セッテイング)でテンションはかなり変わります。
・表記の弦はあくまで参考ですので、実際に自分の楽器に張って弾いてみて状態をみながら納得いくまで弦を選びなおすことも必要です。
・くれぐれも過大な張力で楽器を壊さないように御注意ください。当方では一切責任を負いません。
・弾いたあとは弦を緩める習慣をつけましょう(1音から2音)
基本的に古楽器/19世紀以前のほとんど全ての楽器は現代の楽器よりも低い張力です。構造と材料かならる強度を超える張力は確実に楽器を壊します。
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