●弦楽器工房 CRANE 鶴田 (くれーんつるた)
・代表/主宰/Webmaster 鶴田誠(つるだまこと)
・弦楽器製作家:Luthier/Liutaio
英語ではルシアーですが、イタリア語ではリュータイオ、フランス語のlutherie(リューテイエ)リュート製作家に由来。
・実店舗はありません自宅兼工房です。基本的に一人ですべてやってます。社員や手下はいません。
・18世紀〜20世紀初頭のギターの修理・復元/修復
・調査・レプリカ製作・図面作成と配布、ならびに情報公開。
弦楽器製作の啓蒙と研究を目的とする個人の工房です。販売や利益を得ることを目標としません。
・21世紀ギター製作:独自のスタイルの弦楽器製作(伝統を軸に、近未来の新しいコンセプトの弦楽器も模索しています)
・スペイン式カポタスト専門工房。期間限定で作っています。サイズも様々で全てオリジナルデザイン。
・羊腸弦(ガット弦)の共同購入の幹事。ガット(羊腸)の手作り・開発・密造 ・闇取引。
・絃楽器図面や写真、研究資料等の公開とそれらを通じて国内外の情報交換と交流。近年は海外との交流が増しています。
・注文は受けません。作りたい楽器を作ります。気が向いたら活動費確保のために売りに出すことはあります。
※ 姓の「つるだ」は濁点がつくと聞き取りづらいので、自分でも「つるた」と名乗ることがありますが、そんなことはどうだっていいのです。ワタクシだとわかれば何でもいいのです。
※ 昔、Mac向けのアプリ開発をやっていた関係で、今でも使っている鶴田のもうひとつのブランド TSULTRA についてはこちらを御覧ください。
※ Web系のスクリプトやプログラムについての著書があり、鶴田誠で検索すると「CGIちょ〜入門」なんてのも出てきますが、同一人物です。「CGIちょ〜入門」は6万部ぐらい売れました。そのほか共著を含めると情報やデザイン系で複数の出版社から7冊ぐらい書きましたが、逸失などあって省略。
※ 若い頃にデザインや写真やDTPの仕事もかなりやりましたが、これも省略!
※ 趣味は時計、カメラ、車などをたまにいじります。陶磁器の直しもやります。根本的にモノづくりとヒストリカルな分野のリサーチを楽しみます。
※ Twitter(X)とかLINEとかインスタとかはやっていません。あくまで活動と公開の主体は「クレーンホームページ」であり、写真などの保管・備忘録として予備的に2012年からFacebookのアカウントを運用しています。
【ごあいさつ】
このクレーンホームページは1995年7月にギター製作専門のサイトとしてオープンしました。
弦楽器製作は古い時代から徒弟制度のなかで代々受け継がれ、閉鎖的な分野でありました。しかし現代では身分制度も無く、モノ作りの環境や職業観などが大きく変わったこともあって、楽器を作ることは特別難しいことではなくなっています。インターネットの普及初期にあって、今こそ敷居を低くして弦楽器作りの愉しみを広く紹介し、国際的な文化として育んでいこうと考え公開・運営を開始したのがクレーンホームページです。
ごく狭い分野でもいいから社会の役にたてるといいなぁ。そんな思いで始めたのでした。
以来、コーナーも増え続けデータ量もおそらく現在では6GBぐらいあろうかと思います。これらは基本的には個人(鶴田誠)が一人で作成・運営しているものです。但し、英語のコンテンツやスペイン語、フランス語、ドイツ語の翻訳のほか、資料提供や意見交換など、様々な部分で国内外の音楽仲間たちが力を貸してくれています。ドメイン名が GR.JP であるのは、そういった人々と共に運営していることを忘れてはならないということです(#たまにはいいこと言うね)。
楽器製作や修理自体はホームページ開設以前からやっているので、製作歴は何年ですか?と問われても、高校1年の頃からギターの調整・分解・修理・改造・塗装などやっていたのですが、途中ブランクもあったりして明確に答えられません。
たんに長ければ良いとも思っていません。
当初、初期のインターネットは日本の一部の大学や企業の研究分野で研究目的で使われ始め(#当初はインターネットの商用利用は禁止でしたな)、一般の人々の参加が始まったのが1993年頃から。とはいえ、その「一般の人々」といっても最初はコンピュータや情報通信に興味関心のある人達でしたから、まずはインターネットって何? どこで売ってるの? という時代です。契約の窓口となるプロバイダ(IIJやリムネットが魁け)が徐々に増え、携帯電話のメールがインターネットに参入するようになってからも、肝心のコンテンツが乏しい時代が長く続きました。つまりインターネットにつながるようになったけど、コンテンツが無い。探してる記事が無い。そもそも発信する人がいない。また、ホームページを作る側でも「どうやって画像をのっけるの?」というレベル。私も1995年当時はデジカメなど持たず、銀塩フィルムで撮影しテレビに投影する装置を使ってパソコン(PowerPC AV Mac)へ取り込んでいました(#写真はちっちゃくて色もヒドかったのよ)。
ちなみに Yahoo JAPAN が始まったのが 1996年4月1日(日)15:20 そうなんです。クレーンホームページはヤフーより歴史があるんです!勝った!(#長けりゃいいってもんじゃないって、さっき自分で言ったぢゃないか!)
その後10年も経つと急速にネット環境もコンテンツも発展していきました。ブログ(WebLog)がホームページの代わりとして普及が進んだのが2003年のイラク戦争頃からといわれています。2005年にYouTubeが始まり、2006年にツイッターが開始されます。弦楽器製作の情報もまたそういったメディアで公開されることが徐々に増えていったのです。徐々にホームページ作りもカンタンになりましたが、むしろブログやSNSで弦楽器製作の情報掲載と交流が進んでゆくのでした。
振り返ると2007年頃までが当クレーンホームページの役目のピークだったと言えるでしょう。その頃になると他の多くの製作家の皆さんや弦楽器愛好家のみなさんが自ら情報発信するようになりましたしね。
弦楽器製作の楽しさを伝え情報提供するといった啓蒙活動が主な目的でしたから、2007年頃にはおおむねクレーンホームページの主な役割はほぼ終えたと思っています。
2010年頃から過去記事の削除・整理と修正を行い、弦楽器周辺のコーナー(ガット弦やカポタストなど)に力を入れるようになりました。その後も新作の楽器はさほど増やさず修理・修復や歴史的資料の公開が主体となっています。
では、今後はクレーンホームページは更新せず放置 ... となるかといえば、そうもいかず。他にもやるべきことや、やりたいこと、資料や過去の仕事で未公開のものなど、かなりあるんです。
じつはホームページを公開してから現在まで変わっていない大きな仕事、それは「メール対応」。直接ホームページに反映されることはありませんので表には見えませんが、毎週のように国内外から質問や相談のメールが届くのです。海外なら当然ながら苦手な英語で返信せねばなりません。内容によっては画像を作ったり過去の資料を洗いなおす必要があります。おもいのほか手間暇がかかるのです。
2012年に心身を病み、いまだに波があります。
クレーンホームページは2015年7月に20周年を迎えました。そして2025年に30周年を迎えます。なかなか思うように身体が動きませんが、地道に未公開の資料も公開していくつもりです。
期待などせず、のんびり御覧ください。ぼちぼちと ...
【鶴田とクレーンホームページの足跡】
・こちらを御覧ください。
活動の全てではなく抜粋です。
【私の仕事】
修理・修復は調査と観察が中心です。たとえば古い楽器であれば改造や摩耗、欠損に注意せねばなりません。車やカメラや骨董の分野にも共通点がありますね。重要なのは製作当時の状態に戻すことであり、現代の作法とスタイルを適用してしまうと新旧混在のちぐはぐでおかしな楽器に仕上がってしまいます。楽器店に陳列された修理済みの古い楽器ではよくあることですが、一見すると綺麗ですねと言われそうな楽器でも歴史的な観点で見るとおかしなところがあって、それは何ともこそばゆいものです(#実際買ってしばらく弾くとまずい部分に気付くことが多い)。古い楽器の世界は一種の考古学です。やはり時代や地域、流派/師弟関係など研究の余地は限りないのです。修理・修復はとても良い勉強(教材)です。バラバラになった楽器でもちゃんとなおされたものは美しいのです。ときに優れた工作や知恵を楽器に発見し、昔の職人の仕事に激しく感動することがあります。そんなとき私は深夜の工房で独り、200年前の製作家の技とセンスに打ちのめされるのであります。
新作楽器、とくに自身のアイディアで創造する楽器は修復とは逆方向です。過去の製作家のコピーではなく独自の作品を作るというのは冒険です。しかし、私を含めて、たいていの場合「過去の人まね」になってしまうんですね、これが。
まったくゼロから独自のものを発想するなんて基本無理。やはりどこかで「あのモデルのこの部分」みたいなものが出ちゃう。私の作るコンセプトシリーズはそういった迷いとの戦いでもあります。日頃から身の回りの自然の造形、アート作品や工芸品、デザインとその機能性を見つめ、敏感でいたいものです。アイディアを煮詰め集中力を高めて試行錯誤で解決するのはやりがいがあります。カポタストデザインもそうですが、理論どおり図面に忠実に作っても思うようにいかないのが普通です。イメージどおりに完成したときは喜びより安堵感のほうが大きいかもしれません。製作仲間にはよく話すのですが、私が死んでも楽器や仕事は残り、200年後あるいは300年後に私の作った楽器を見た人を1人でも感動させることができるなら、明日死んでも本望であります。
次の世代へつないでいくことも重要。ヒストリカルな(歴史的に重要な)楽器の修理がときに改造になりかねないことがあります。本来使われていないはずのフレットを打って欲しいとか。スペインの古楽器にエンドピンを付けてくれとか。演奏家から見るとあまり重要でなさそうなことも慎重に判断せねばなりません。あなたのその楽器は一時的な所有者であって歴史の流れのごく限られた期間のオーナーなのですよ、と説得するのも私の仕事です。楽器を壊さないように張力の強すぎる弦は避けましょうね、弾いたあとは弦を少し緩めましょうねと促すのもまた私の仕事です。
【ホームページのデザインについて】
当サイトでは古いHTMLのタグで記述しています。1995年当時から現在まで、ほとんどデザインを変更していないため、決してオシャレなレイアウトのWebサイトではありません。HTML2.0(HTML3.2)程度。Webデザインの仕事をやっていたにもかかわらず、他人事ばかりで自分自身のサイトは御覧のとおり。公開当時からヒマ無し..... 。いずれデザインの大幅なリニューアルを!と考えていたら、いつのまにか5年が過ぎ、10年が過ぎ、20年が過ぎ ...... もうすでに莫大な過去記事を抱えており、全てのページを書き直す気力も体力もありません。あぁ〜〜〜ぁ .... 。
でも、古いHTMLで書いてあると利点もあります。ケータイやスマートホンにひとまずそのまま表示します(スマホ向けに最適化する必要が無い)。
【プライバシー・ポリシー】
当クレーンホームページでは国内外から日々多くのメールを頂いております。売りたしコーナー等で訪問者の方々の個人的情報をお寄せいただくこともあります。当方はこれらの情報の全てを保護し機密扱いとして外部へ情報が流出しないよう厳しく心がけております(原則一定期間を経過したのち削除、もしくはネットにつながっていないディスクへ保管)。
【知的所有権】
クレーンホームページへのリンクはフリーです。私の許諾はいりません。但し、一部の記事やコーナーにリンクする場合は http://www.crane.gr.jp または「クレーンホームページ」の表記をお願い致します(#そうして頂けると嬉しいねぇ)。基本的にはサイト内の文章・写真・図形・図面・音声・動画等のデータの著作権(財産権及び人格権)は原則鶴田が所有します。無断転載等は御遠慮願います。 出版物等への掲載はお問い合わせくだされば対応します。