● 19世紀ギターのコピーモデル
■ あなどれないパフォーマンス
レプリカとかコピーモデルというと一部の人々は敬遠しがちかもしれませんが、チェンバロやリュート、ヴァイオリンなどの名器は全てといっていいほどレプリカなわけです。むしろ「歴史的コピーモデル」とか「ビンテージレプリカのチェンバロ」なんていう楽器も存在し、200年以上を経過するコピーモデルもざらにあります。
前記したようにオリジナルの19世紀ギターはどうしても修理・調整を意識しなくてはなりません。その点、コピーモデルは中古も含めて近年に作られているわけですから状態の良いものが多いといえるでしょう。また、現実として優れたコピーモデルをコンサートで使っているプロの演奏家も数多くおられます。今日では近代の名工による歴史的コピーとよべる楽器も見られるようになりました。ここではその一部を紹介しましょう。
● パノルモのコピーモデル:田中清人 1996年製作
1996年製作 635mm これは弦楽器フェアで試奏しましたが、かなり良く鳴っていました。価格は1999年現在で一律50万円です。
● シュタウファーのコピーモデル: ハウザー1世(ドイツ) 1934年製作
● シュタウファーのコピーモデル: ゲイリー・サウスウェル(イギリス) 1997年製作
● ラコートのコピーモデル: 加納木魂(日本) 1997年製作
● ラコートのコピーモデル: 水原 洋(日本) 1997年製作
・もちろん黒田さんのギターも非常に優れた楽器です(今回写真が準備できなくてスイマセン、当方のリンク集から御本人のHPを御覧ください)。このほかにもいくつかの製作家が国内外で製作されており、非常に興味深い世界といえます。