● これだぁ〜〜〜っ!!
マシンヘッドといえばディープパープルのハイウエイ・スターが収録されていてライヴ・イン・ジャパンとかの熱唱を容易に連想しますね(しないしない.....)
じつは8年ぐらい前にこのペグを見かけたことが2回ほどありまして、装飾部分は手作りの受注生産とのことで希少価値?も手伝ってか、当時3万円ぐらいでした。しかも当時私の使っていたギターは取り付け部分のネジの間隔が39mm(ラミレスとかもそうですね)とかで合わなかったのです。このモデルは35mm
ですからたいていの楽器で交換できるので好都合です(まあ、楽器本体の買い換えの際は糸巻きだけオリジナルに戻せばいいのですから)。
輸入楽器の中には粗雑な糸巻きも少なくありません。せっかくボディがよく鳴っても調弦がキモチワルイということはよくありますので、そういうときに交換してみればいいかもしれません。もっとも、リチャード・ブルーネなどは最初からロジャースが付いていますからあえてこれに取り替える必要はないと思います。ロジャースやシャーラーの高級糸巻きはお店だと10万円ぐらい(個人輸入すればもちっと安いけど)で庶民には手が出ませんが、じっつによくできています。ギアの歯車から手作業で切り出しているので職人さんのワザの勝利でしょう。この写真のモデル自体は装飾以外は機械加工された量産ものですからズバ抜けて巻き上げ精度が高いというわけではありません。
97年5月頃、お茶の水の某楽器店でこれと同じものを見かけたものはグリップ部分が白っぽいプラスチックらしきものでしたが、無理を言って黒檀(ebony)に変えてもらいました(わはははは.....)。これは2万円ぐらいで購入しました。アワビの装飾で、ホラ吹きの、....いや、ラッパを吹いている天使のインレイが施されていて、ちょっとオシャレだと思いませんか?
製造メーカはGOTOです。たしか群馬に工場があるのかな? 国産糸巻きシェアのほとんど全てがGOTOでしょうね、海外にもかなり輸出されています。現在私の手元に作りかけのフラメンコギターがあるので、とりあえずそれに付けてみようかと思っています。
なお、くれぐれも注意が必要なこととして、糸巻きを交換するとヘッド全体の重量が変わるので音色もある程度変化します。それから、取り付けネジの間隔が合わない場合はつまようじか竹串を古い穴に埋め込んで塞ぎ、穴を空けなおすことも可能です(自信のない方は製作家か専門店に相談しましょう)。
追記:この記事を書いた1997年当時は珍しい糸巻きでカタログにも見かけなかったのですが2006年現在、GOTOのカタログにこの糸巻きは掲載されています。