弦楽器製作工具のコーナー

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穴開け工具のなかま


 名称:ルーター
 メーカー又は販売店DREMEL 社(USA)Stewart Macdonald’s 社(USA)
 型番:DREMEL MultiPro5-395(StewMac:#395-T)
 記事:正確には穴開けというよりも削る工具。使用時には必ず保護メガネを着用のこと
 価格(参考程度に):$99.65(本体のみ)120V,50/60Hz,5000rpm〜30000rpm

 説明

アメリカ合衆国が世界に誇るドレメルでございます!他の追従を許さない信頼性と豊富なオプション。これを使わずして楽器製作が語れるかっ?! というとおおげさですがルーター自体の振動や音がイヤで使わない人もいますけど...しかし、世界的に認められた優れたツールであることは確かです。

私は今まではビンディング用のエッジやネックのブロックを掘る作業はでっかくて重たいマキタのトリマーでブンブン唸らせながら身の危険を感じつつ作業していましたがドレメルはかなり軽く、しかも楽器専用治具のおかげで使い勝手がぐんと良くなりました。最初からこれにすればよかった....ううう。

これを購入した理由は楽器製作ではギターやウクレレ、あるいはバロック期のリュートやビウエラなどでパーフリング加工の際に専用治具を使うと便利で効率よく作業できるからです。個人輸入すれば国内市価の半額〜1/3ぐらいで購入できるというのも投資の理由のひとつ...。

 


さて、DREMEL向けオプションを以下にご紹介しましょう。

これはルーターベースです。非常によく考えられています。

 

これはエッジガイド。上記のルーターベースに装着して使います。他にもサウンドホール用のサークルカッターのようなもの(ローゼットやインレイ加工で重宝する)も販売されています。購入したらまず各部に注油し増し締めすることをお薦めします。この赤いラベルが「Waverly Tools」の証!

 

 

こちらがサウンドホール治具と組み合わせたもの。約1分もあればきれいにサウンドホールやロゼッタ用の溝が真円で切れます、非常に便利!

 

あと、ルーター向けの様々なビット(替え刃のことね)もいくつか購入しました。特殊なビンディング専用ビットもありますが、ルータービットは消耗品ですから予算配分に注意しましょう。あとルーター本体の回転数とビットの耐用回転数を確認して選択しましょう。

 

【コレットチャック径について】

替え刃(ルーター用ビット)の直径は数種類あるのですが世間でよく見かけるコレットチャック径はたいてい3mmか2.4mmです。日本では2.4mmが広く使われているようですが海外では3mmが一般的なようです。自分は3mm経のビットしか揃えていないけど2.4mmのビットも使いたい、そんなときはコレットというルーターの先端部のアダプタを交換すればいいワケです。

あと、「ちょ〜高速回転」なので発熱がすごいです、つまりビット(刃)が焼き付きやすいので必ず「超硬」のビットにしましょう。ルータービットは消耗品です。

 



ドレメルはオプションが豊富なのが最大の魅力といえます。サードパーティからも各種........

 

注意:ルーターは高回転で動作しますので使用時には必ず保護メガネを着用してください。


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