あとはコーヒーでも飲んで待つばかり

 

さて、在庫と入荷の確認もメールで済みましたし、あとは商品が送られてくるのを待つばかりです。

船便なら1ヶ月、2ヶ月以上かかることもありますが多少の金額を上乗せしてでも航空便にしたほうが速いです。私はいつも空輸です。ちなみにここで注文したスチュワート・マクドナルド社の注文票にはその裏面に日本語で空輸以外の輸送方法やクレジットカード以外の支払い方法についても案内が書かれていて親切です。いずれにせよ輸入の通関に数日かかるので、そのぶんを加算した日数を待たねばなりません。空輸で早ければ3日間〜1週間ぐらいで手元に届くはず。 UPSやDHLやFedExなどの輸送会社は費用が高めですが、指定すればさらに早く到着する傾向があります(品目や地域で例外有り)。

EMS(国際スピード郵便)は輸入申告が不要であるなど、通関手続きが簡素化されていることもあって、非常に素早く国際間で書類や荷物のやりとりができます。EMSは世界中の国の郵便にかかわる事業体(たいていは国の機関)が取り扱っています。イギリスからはロイヤルメール系列のパーセルフォース、アメリカからはUSPS(アメリカ郵政庁)が扱うことになっています。ただ、国や事業体によっては通関手続きを要する場合もあって、問題も残しています。イギリスのパーセルフォースもけっこうテキトーらしく、英→日 は比較的安心ですが、日→英 はけっこう扱いがいい加減だそうです(英国ではDHLやFedExのほうが人気とか)。EMSは国際郵便の書留扱い速達のようなもので、一般の国際郵便物で送るよりははるかに速く、追跡も可能です。しかし、各国の郵政は官の悪い習慣で、シゴトをまじめにやらない人も多いのです。それで荷物の紛失といった事故が起こります。しくみの問題というよりもモラルの問題なのかもしれませんが、どうしても速く、確実に、費用は高くてもいいから、というのであればDHLやFedExを選ぶという人も少なくありません。私は個人的にはEMSが主体ですけど.... あくまで個人的な経験ですが。

税関での荷物の扱いは国にもよりますが、たいていはレターとかドキュメントとか書籍のたぐい(あるいはその扱い)であれば税関うんぬんの話は無用です。しかし木材や工作機械などの小荷物は相手国を出るときに税関でチェックされ、さらに日本国内に入ってくるときに日本の税関でチェックを受けるのが普通のようです(国にもよります)。 ちなみに輸入の場合は日本の税関ではさらにお金(関税や消費税などの税金)を徴収されることもあります(たいていそうなのです)。日本での関税は当然日本円ですからけっこうな金額だったりします、あとで説明しますね。少額商品を少しだけ注文すると割に合わないこともあります。

今回の支払いは今回はVISAカード(じつは楽器製作のために以前郵便局で作ったセゾンVISAです)なので面倒な手続きは不要。便利な世の中になったもんです。もしクレジットカード以外の方法で現金を相手口座に振り込む場合は事前にFAXかメール等で確認しておきましょう。郵便局だと、大きな局であれば窓口でドルやマルクをユーロに換金して送ってくれたりもします。いずれにせよ私は忙しいヒトなので送金に関して余計なコトとか面倒なコトはしません、はい。
ヨーロッパでは「ユーロ」のほうがおトクな場合がありますから支払いはドルと比較してからのほうがいいでしょう。オークションの「クリスティーズ」のカタログも1999年3月以降はドルとユーロの両方が記載されています...。


余談ではありますがベルギーからのチョコレートをバレンタインデーしか輸出していないという会社もあります。ホワイトデーでも輸出しないんだって...。まあ、木材や工具はチョコレートと同様ではないでしょうけど。木ペグの専門メーカーがベルギーにはありますからこのチョコレートの話は小話?として覚えておくといいでしょう.....。

あと、デンマークとかはやたら税金の高い国でして、小包ひとつをEMS国際宅急便で届けてもらうと送料だけで3万円以上かかったりします、注意が必要です。自動車なんか150%とか数百%の税金をかけて販売しているような国がこのほかにもあるわけでして、日本とはしくみの異なる部分もあるわけです。




記事公開:1999年    最終更新日:2009年1月



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