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 ネックジョイント部の加工  接ぎめはピッタンコに?

 

ペグボックス(ヘッド)とネックを接続するためにはお互いを曲面で組むことになりますので、その部分の切り込み加工と仮組みしながらの「面合わせ」を行っておきます。まずはネックの中心をけがきます。ちなみに大型のリュートのなかにはネックをあえて傾けたものもあります。

 

じつはここで問題が発生しました。すでにネックとボディを接着していたためにマンドリーノのような小型の短いネックでは糸のこのテーブルが邪魔なのです(笑)。.......しかし、なんとかギリギリでカットを終えます。ちょっと手順を考えればわかりそうなものですが....はははははは.......。

 

平刀で多少削ります。ネックと組む部分は接着剤がわずかに溜まるように窪ませてやります。

 

 

一方のネック側も丹念に成形してピッタリ接着できるように慎重に削ります。

 

 

ノミの入りにくい奥部はこのようにサンドペーパをネックに添わせてグリグリやるという方法もあります。

 

おおむね仮組みして具合をみます。

 

 

あとはネックをまるくカンナ等でならしていきます。このあとさらにヘッドを仮に組んで接着面の具合をみます。

 

 

さあ、ここまできたらヘッドとネックの接触状態が気になるのでカーボン紙を使って......カーボン紙、カーボン紙......おおおおおお〜〜〜カーボン紙がないっ!  と、そんなときは以下のようにテキトーな紙に3Bぐらいのエンピツで塗りつぶした紙で代用します。これをネックとヘッドの組み合わせの面に挟んでグリグリやれば突起部の跡が残るというワケ。こうやって接触面のチェックと修正を行っているのです。

 

 

この写真はまだ仮組みの状態で接着していませんがピッタンコをめざしてせっせと調整中のものです。もっとネックは細く削っていきますが程良く仕上がってきたらひと休み........と。

 

さて、ここを接着する前に指板を付けておきましょうか。さあ指板をつくりまひょ..........。

 

 


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