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 ボデイをつくる  テールのキャップ

さて、リブを切り出して組み上げたことですし、ついでにこれもやってしまいます。たまにこのキャップの形状が図面に書かれていることもあるのですが、ベンディングアイロンで曲げながら実際のボウルの湾曲の度合いに合わせて接着・切り出しを行うほうが現実的です。単純な曲面ではないのであります。

 

 

やや「ハ」の字になるようにねじりをつけて曲げるといいようです。板は広めにとっておきます。

 

こうやって接着する前にボディにあてがいつつ曲げましょう。

 

両脇のキャップ先端部に角度をつけてエンピツでおおまかにマークしておきます。

 

マークしたラインに添って大きめにカットします。

 

接着のコツはしっかりクランプすることです。隙間ができるとミットモナイのです。じつは私はこのキャップはまず中央部分をこうやって接着して乾かし、完全に接着しったのを確認してから、両脇を接着するという二段階右折....じゃなくて接着作業を2つの工程に分けて行っています。

 

はい御覧のとおり。複雑な曲面を持つためうまくクランプせねば隙間ができてしまいます。

 

乾いたら余計な部分をカンナで除去します。ここでも200星ミニカンナは大活躍。

 

ちょっと写真はピンボケ気味ですが、はみ出したニカワをスクレーパで取り除いているところです。接着・クランプの作業時に、濡らして絞ったタオルで適宜フキフキしておきましょう。

 

 

キャップの接着を終えたところ。まだリブ表面は仕上げの途中です。

 

 

キャップの両先端部はだんだん薄くなるよう平刀で調整します。

 

さあ、いかがですか?

 

 

ここまでやっておけばなんとなくリュートのボディらしくなって一安心。これはおいといて次はネックやペグボックスの加工に取りかかることにします。

 

 


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