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■ はじめに
じつは今回の「リュート製作ちょ〜入門」は一般的なテナーリュートを作ろうかと当初考えていたのですが、リュート族の楽器のなかでも最も小さくてカワイイ「マンドリーノ」を作ることにしたのです。6コースまたは7コースのテナーリュートのほうが入門者の演奏用にもオススメなのですが.......まあ、全般にわたってリュート製作の基本手順はほぼ同じですからおおいに参考になろうかと思います。もちろん製作の途中でタイプの異なるリュートを製作するのに参考となるように可能な限り注釈を入れていくつもりです。本来なら「中世リュート製作ちょ〜入門」とか「ルネサンスリュート製作ちょ〜入門」とか「バロックリュート製作ちょ〜入門」とか、あるいは「マンドリーノ製作ちょ〜入門」などと分けたほうがいいのかもしれません....(じつはそれぞれ細部の作法が異なるのでひとくくりに説明するのは困難)。
さて、まずギター製作と違ってリュート製作の手順を解説した「まとまった文献」はなかなか見あたりません(2000年現在)。研究論文としてはフォムリの論文が知られているほか、G.A.Lのバックナンバーにいくらかの写真と解説(英語)がありますが説明途中で楽器が入れ替わっていたりしてちょっと読みづらいです。
ここでは写真から図面を描き、材料を手配して切削、組立、塗装、仕上げ、調整までをキットではなくゼロから作ろうというものです、キットでの製作コーナーも当クレーンホームページ上ですでに(かなり昔に書いたアヤシイ記事で現在は削除してあります)紹介していましたがここではゼロから作るリュート製作ということで参ります。
例によってギターやリュートの製作に関しては私も目下勉強中ですので不備もあろうかと思います、御覧になってご感想や御意見などありましたらお寄せ下さい。
製作開始:1999年1月16日(資料収集と検討、材料準備、図面製作....)
製作完了:1999年10月28日(10月29、30、31日に弦楽器フェアに出展)
ホームページ編集:1999年11月15日〜2000年1月15日Ver0.7から公開
補足:当コーナーの記事は基本的に1999年から2000年に書かれたものです。
*1 :「リュート」という言葉による意味と定義はいくつかあります。例えばウードを起源としてボウルバックのリブを持つ楽器の総称としてマンドリンやサズやリュートギターなど、構造上の大きなくくりで「リュート」とよぶこともあります。また、一方では調弦規則のいわゆるリュート調弦をする楽器としてマンドリン調弦と区別する意味で「リュート族」と呼んでくくることもあります。ほかにも弦楽器製作家の仕事の範囲として古楽器的ボウルバックという意味でモダンなクラシカルマンドリンと区別して「リュート」とくくる場合もあるようです。 [ 2004.5.16更新 ]