フアン・ポンセ作:ギター (バレンシア 1890-1920年頃)
黄金時代のスパニッシュ・クラシック・ギター!
価格37万円
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フアン・ポンセは19世紀後半から20世紀初頭にかけて、スペインのバレンシアで活躍したギター製作家です。
この時代のスペインのギター製作家としては、あのトーレスを初めとしてアリアス、イバネス、
リボー、アルカニス、サンチョルディなどが挙げられますが、フアン・ポンセはそのなかの中堅どころと言えます。

20世紀初頭のスパニッシュギターたち
左から:リボー・アルカニス、ポンセ(出展楽器)、ラミレス一世
今回の楽器、なかなか豪華な作りで、非常に雰囲気があり、弾きやすく、鳴りや音色も良いものです。
スパニッシュギターの伝統、工芸品としての美しさ、実用品としての使いやすさを感じさせます。
サイズとしてはいわゆるトーレス・サイズで、現代のギターよりも一回りは小型ですね。弦長は646ミリ。

アントニオ・マリンとの比較
スプルースの表面板。冬目の強い良質の材料です。

ハカランダのブリッジは張り直されています。
真珠母貝の美しいロゼッタ。表面板周りには厚いインレイがあります。


柾目のハカランダの裏横板。


セドロのネック。

ヘッドには化粧板が張られています。マシンは当時のスペインのものとしては高級品と言えるものです。

指板はハカランダ。あるいはフルーツウッドかオークかもしれません。

全体に豪華な作りですが重量は軽く、非常に好感の持てる楽器です。
構造としてはファン・ブレーシング(扇状力木)を持っており、
そのことからもこのギターが高級品として作られたことが分かります。
作られてから百年ほど経つ楽器で、それなりに修理跡はあります。
表面板、裏横板には亀裂の修理跡があります。ブリッジは張り直されています。
部分的にニスのリタッチがされています。
この時代のスペインの楽器の特長の一つととして、反応の良さと、甘くさわやかな音色が挙げられます。
今回のギターも軽く弾いてもふるいつきたくなるような音色で良く鳴ります。
音色は美しく、体への負担も小さく弾いていて楽しい楽器です。
弦幅は狭め(ナット長約45ミリ)で、まるでいわゆる19世紀ギターの様、左手の押さえは大変楽です。
トーレス時代のスパニッシュギターは現代でもコレクターなどに珍重され、
またタレガやリョベートなどの演奏に使用する演奏家も増えてきました。
スペインの19世紀ギターとしては価格も大変に安価で、熱心な愛好家やプロ奏者にお勧めできる楽器です。
古い(同時代?)のケースが付属します。



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