ピーター・ネイ作:7コース・ルネサンス・リュート
イギリス 1991年製作
価格34万円
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ピーター・ネイは80年代からつい昨今まで活躍していた英国のリュート製作家。
丁寧な仕事で知られており、寡作なため一般にはそれほど出回っていませんが、
歴史的リュートの製作者として大変に優れており、熱心な愛好家やプロ奏者にも人気の高いメーカーです。

今回は楽器は、ネイがイギリスのプロ奏者のために製作した7コース・ルネサンス・リュート、
材質やクラフツマンシップの高い良質の楽器で、オーナーはこの楽器を用いて多くのコンサートなどに出演しています。

デザインはヴェニスのゲルレ、ヒーバー、ヴェネーレなどを基にしており、最も典型的なルネサンス・リュートと言えるでしょう。

ルネサンスリュートには6コースから10(11)コースまでの楽器が存在します。
日本の楽器店などは「ルネサンスリュートは8コースが標準。6コースは初期ルネサンスのみ・・・」などど言ったりしますが、
これは全くミスリーディングするもので、実際は6コース・リュートは16世紀初頭から17世紀までルネサンス時代を通じて広く使われた楽器で、
その次にレパートリーが多いのは7コースです。
あのダウランドの作品もリュートソングのほぼ全て、およびソロ曲の1/3が7コース用に書かれています。
7コースリュートは特に後期ルネサンスから1600年頃のイタリアもの、イギリスのエリザベス朝のリュート音楽にはうってつけです。


非常に凝った作りのリュートです。
良い材料とクラフツマンシップを見ることが出来ます。

上質のスプルースの表面板。ペア(洋梨)のブリッジ。
表面板には黒檀によるスペード(ハート)のインレイがあり、表面板周りは黒檀とホリーのエッジングが施されています。

ロゼッタも大変美しく彫られています。


黒檀の指板。


13枚はぎのヨーロピアン・ウォールナットの裏板。大変美しい材料です。ホリーのスペーサーがあります。




ネックとヘッドはおそらくはスラブのオークス材でしょうか。非常に美しい仕上がりです。

ネックにはホリーのインレイがあります。
ネックは薄く、左手は大変快適に押さえられます。ココボロのペグ。


プロに使われていた楽器なだけあって、いくらかの弾き跡はありますが表面板の割れや大きな修理跡はありません。
表面板の合わせ目が経年変化でほんの少し開いた跡がありますが、修理されています。
今回出展するにあたっては、イギリスの古楽器工房に依頼して調整を行いましたので、安心して使える楽器になっています。

弦長60センチ、典型的なアルト/ハイテナーのリュート in Gですね。

歴史的なコンセプトによって作られている楽器であることもあり、
総ガットを張り、総ダブルフレットを巻いています。

ガット弦とダブルフレットなどに関しては下のリンクを参照してください。
「古楽器スターターのページ」


豊かな音量を持ち、美しい音のリュートです。
ガット弦とダブルフレットのため、
非常に押さえやすく、弾きやすく、弾弦は容易で音色はまろやかです。
まさに1600年頃にヨーロッパで使用されていた本来のルネサンスリュートを具現化したものだと言えるでしょう。


プロの使用にも十分に応える名器と言えます。
弾きやすく、音も出しやすい楽器なので、初心者や入門者にもうってつけでしょう。
このクオリティの楽器としては価格はリーズナブルです。

おまけとして教本「ルネサンスのリュートとその奏法:歴史的な視点から」を差し上げます。

キンガムの新品のカスタムケース付き。


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