ダルメイン作:1キイ・フルート・トラヴェルソ(1820ー30年頃、ロンドン)
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大変興味深い1キイ・フルートです!
19世紀初頭にロンドンで製作されたオリジナル・1キイ・クラシカル・フルート。
製作はダルメイン社。
ダルメインはロンドンの名工グールディングとポッターとの共同経営者。
19世紀初頭のイギリスを代表する管楽器製作工房であると言えるでしょう。
私自身、ダルメイン/グールディングのダブルネームのトラヴェルソを愛用しています。
1キイのフルートは17世紀に発展し、1700年頃には市民権を得ていました。
18世紀の後半からフルートにはキイが増え、
1800年頃には4キイ、1820年頃には8キイの楽器も多く作られました。
しかし、もっとも構造が単純で、それだけ演奏にも融通の利く1キイのフルートは
18世紀末ー19世紀を通じて愛好されていたのです。

18世紀末ー19世紀初頭のロンドンの1キイ・フルートたち
上から:
グールディング (1780年台) ピッチ可変(415−440)
ボールズ(1770年代?) ピッチ 420
アスター(1800年頃) ピッチ 430
ダルメイン/グールディング(出展楽器) ピッチ 440
18-19世紀のフルートについては以下のリンクが詳しいです。
バロック・フルート: http://www.oldflutes.com/baroq.htm
クラシカル・フルート: http://www.oldflutes.com/classical.htm
今回の楽器は、18世紀から19世紀初頭にかけてもっとも典型と言える1キイ、D管のトラヴェルソです。
全長60センチ、サウンディング・レングス52.5センチ。
ピッチは頭部管を完全に入れた状態でA-440+。完全にモダンピッチで使えます。
ステインされた柘植の本体、象牙のリングとキャップ、ブラスのキイ。
状態は大変良く、割れの修理などは見あたりません。
象牙のリングも完全な状態です。


アンブシェアも完全にオリジナルの状態です。


歌口のサイズは9ミリX10ミリ。
美しく加工されたブラスのキイ。使い勝手は良好です。

吹奏感はまさにオリジナルのクラシカル・フルートのそれで、透明感とリーディーさを兼ね備えています。
音量もあり、ソロ・アンサンブル共に用いることが出来る楽器だと思います。
私自身トラヴェルソは趣味で嗜みますが、アーリーギターやリュートと同様に、
18-19世紀のオリジナル楽器とコピーには明らかな差があるように思われます。
状態の良いオリジナルの1キイ・フルートを入手する希有な機会と言えましょう。
日本での試奏が可能ですので、お問い合わせ下さい。




(画像のケースは参考品で付属していません)
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