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休みの日に昼間からワインを飲んでボンヤリしつつポチッ!とやってしまい、翌日の「お届け物です!」にびっくりしながらも全く反省しない、学習しない。懺悔しながらも、楽器を弾くには役にたつからと妥当性を自分に言い聞かせて納得する。それが鶴田の「私的素敵頁(してきすてきぺい)」のコーナーである。
凍える真冬もナイス・ペイっ!
● 今回の私的素敵PAYは「楽器系ゴム印」です。
ごく個人的な備忘録のつもりで書いているこのコーナー。今回は珍しく? 楽器系のアイテム紹介です。
弦楽器工房でありながら自分で弾く時間はなかなかとれないものです。近年はあれこれ調査する時間が多く、ギター以外の楽器(ハーディガーディやら鍵盤ハーモニカやら)にも関心を寄せたりと、無駄に忙しくしています(#節操が無いともいふね)。
それで、密林ショップを検索中に見つけたのがコレです。鍵盤のゴム印、ハンコですな。
以前からこの製品の存在を知ってはいたのですが、鍵盤楽器を弾く機会は皆無に等しかったので購入することはありませんでした。
最近、鍵盤ハーモニカで遊ぶようになったので、良い機会であろうと今回買ってみました。
届いてはみたものの、どうやって使うの?
たぶんギター用のスタンプと同じように使うのだろうと勝手に解釈しつつ、早速ポンポン押していきます。
ようするに押さえるポジションがわかればいいのだから ... え〜〜と、こんな感じでしょうか。
J.S.Bach のゴールドベルク変奏曲より「アリア」ですな。ピアニカでさっそく吹いてみました。
まぁ、本来コードを記すためのものだと思うので、私は間違った使い方をしているのでしょう。
それでも、暗譜しなくてすむようになりました(#タブラチュアですからな)。
【使ってみた感想】
・全体的にもう少し幅が狭くてもいいカモ
・オクターブをまたぐ場合が使いづらい:ここでは付箋紙で半分隠して押しています
・コードを記すには重宝します:本来はコードのためのスタンプなのでしょう
・メロディラインを記すには押さえる順に数字の番号を書き込めばいいカモ:鶴田は昔から独自のギター表記ルールで書きます
・台(持ち手部分)がパーチクルボードで安っぽい:せめてアガチスであってほしい
・ちなみに、私の場合はこのスタンプに書き込むときは「消せるペン」を使っています。青色を愛用♪
でも、次の段へと進んで作業しているうちに面倒になってきて、普通に五線譜を読んで頑張って暗譜したほうが良いような気もしてきました。
オクターブをまたぐ場合が使いづらいです。鶴田は付箋紙で半分隠して押してみましたが、半オクターブずらしたゴム印もあればいいのでしょうか?
いや、ドレミのハンコとファソラシのハンコの2つに分ければいいのかもしれません。オクターブを押す場合は横に2つ並べて押せばいいですし、左右を入れ換えれば半オクターブ違いも押せますよね(#さすが天才弦楽器製作家は考えることが違う)。
● 改造
というわけで、さっそく改造しますた。
ミとファの境目をカッターで2分割するのに老眼鏡が必要でしたが無事に分割完了。台(グリップ部分)はノコで分割。
試しに押してみたところ、イイ感じです。
薄くてやわらかい紙(雁皮紙)に刷っているので波打って見えますが、実際にはまっすぐです。
両手で押したほうがズレずにカスレも少なく綺麗に刷れます。
音域の広いコードも左右を入れ換えて押せば、はい、このとおり。けっこう便利になったのでは。
しかも! このように使えば半音鍵盤を二分するような古典音律にも対応します(#我ながら良いコトを思いついた)。
似たような製品でギターコード用のゴム印、あるいはウクレレコード用のゴム印、五線譜のゴム印、ギターTAB用6線譜ゴム印なども売られています。
以下の写真はギターコードの例です。とりわけ五線譜のハンコは便利で、ここではピアノ譜のヘ音譜からト音譜に書き換えるのに使ってみました。
五線譜のハンコは線幅の狭い 4mm タイプなどのサイズ違いも販売されています。
個人的には老眼が進んで見えないので 9mm幅のこれぐらいが丁度良いです。
● こちらも改造
ギター用のコードを書くためのゴム印も改造してみました。
元々はナット付きのスタンプなのでローポジション専用でしょうか?
ハイポジションでも使えるように太い線をカッターで切って細くすれば、ハイできあがり!
フレット番号を書き込めばどこのポジションでも使えます。
このギターコード譜のスタンプは2個買いまして、片方はオリジナルのまま、もう片方をハイポジ改造したのですが、
使うときにナットの線をペンで太く引けばハイポジ用の1個だけでも充分ですね。
パソコン用の楽譜を書くためのアプリケーション(ノーテーションソフト)を使えばコードもタブ譜も印刷できるじゃないかと総括されてしまいそうですが、版画好きはこんなものをついつい好んで使ってしまうのでありました。
● 今日のPAY
記事:2018年2月18日
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