■ こないだ職場でRealScanという3次元のスキャナに触れる機会がありましたので、ちょっとご紹介しましょう。カンタンにいえば、レーザーを人の顔に照射してその反射時間からデコボコを検出して立体データを得るというものなのですが、イスに座って5秒ぐらいでスキャンが終わり、あっというまにコンピュータのモニタ上に人の頭(立体)が表示されてしまいます。もちろんその頭をマウスでグリグリ回転させたりおじぎさせたりできます。六角大王やSTRATAなどといったパソコン用のソフトウエアでコツコツ時間をかけてポリゴンを構成していく手間を考えれば、はるかに手軽であることはご理解いただけるでしょう。
● 実際の私の顔写真をマッピングしたムービーを掲載しようかと思ったのですが、あまりにもリアルで恐いので(だって私の生首がグルグル.....ひぇ〜〜っ!)、あえて青っぽい色調でレンダリングしたものを掲載しました。
● システム構成は以下のとおり
・3次元キャプチャカメラ:レーザと照明ライトと実写JPEGを得るための光学カメラなどから成る。
・パソコン:コンパック社のNTマシン(Mac版が欲しい)。そして、カメラコントロールとモデル作成・編集のためのソフトウエア。
・イス:ここに私が座る。そして5秒で魂を抜かれる....。
・その他:基本的には上記のモノでOKですが、今回はDXF形式で書き出したデータを自宅のMacに読み込んでRay Dream Studioというソフトウエアで着色、アニメーションを作成しQuickTimeムービーで書き出しました。
・加工の様子。
昔はこれを実現するには高価なワークステーションと高価なカメラと高価で特殊なソフトウエアと高価で厄介な専用ボードなどが必要だったのですが、最近はぐっと安価で身近になったようです。とはいっても今回ここで使用した撮影用のカメラは300万円はしますが....。このカメラの値段もそのうち安くなるのかもしれませんね。
● 完成ムービーはこちら
● TSULTRA3D.mov
● TSULTRA3D_2.movQuickTime形式 約250KB
このデータは漢字Talk7.5.5とQuickTime2.5でエンコーディングしてあります。あえて古い環境で作成していますからたいていの方は再生できると思います。QuickTimeがインストールされていればMac、Windows、UNIXと環境を問わず再生できます。
ブラウザで再生しない場合はいったん保存してからMoviePlayerなどで再生させればいいでしょう。
記事:1995年9月