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■ Title : エジプトの壁画模写らしき版画 詳細不明
No title
Unknown / Engraving
● ハープとギターの演奏:エジプト
上下二段に分割して描かれた図柄ですが、上の段は何らかの祭事でしょうか。お供え物のようなものも見えますが、あいにく私は古代エジプト文化は専門ではないのでよくわかりません。右端のアブナイ人が刃物を持って暴れている様子は理解できます(笑)。
下段は馬の頭を持つスフィンクスでしょうか。その前で弦楽器の演奏が描かれています。お食事のあとの優雅な昼下がりといったところでしょうか。ハープの奏者はなにやらビクビクしながら弾いているようなので、演奏を怠けたらスフィンクスに喰われるのかもしれません。
エジプトのハープ:エジプトではすでに紀元前2700年頃には数本の弦を張ったハープが使われていたようですが、紀元前10世紀頃から、さらに多弦のハープが当時の板絵などに登場しています。この版画に登場しているハープは数えてみたら22本の弦があります。
それで、この版画。要注目の楽器が右端にあります。長いネックを持ち、縦に構えて弾いている様子が確認できるでしょう。もしお手元に「図説 ギターの歴史:ペーター・ペフゲン著」があるならば13ページあたりから御覧いただきたいのです。ギターの起源についての研究家のなかには「くびれのボディを持つものこそがギターだ」と述べています。版画のコレ、しっかりくびれています。さらに、プレクトラム(ピック)ではなく指で弾いて奏でていることに注目! さらにさらに、弦はエンドピン結束ではなく表面板(革?)から4本なのです。
こりゃ〜〜〜〜、誰がどうみたってギターでしょう!? エジプトでギターが弾かれていた証拠!? 世紀の大発見!!
どなたか、この原画が描かれた時代を御存知ないですか?
と..... まぁ、起源の追求は置いといて、21世紀のロングネックウクレレみたいなものを昔の人達も弾いて音楽を楽しんでいたと思うとワクワクしますなぁ。
ビール飲んで酔っぱらって ♪あぁ〜〜〜♪いやんなっちゃった〜..... なんて、弾いてたんでしょうか。
紙のサイズ:271 x 205mm
印刷面サイズ:203 x145mm
裏面:ブランク