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CRANE 案内板 |
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● 新刊CD案内:「アフェットーソ 愛情を込めて」18世紀のヴィルトォーゾ・ギター音楽:竹内太郎
当クレーンホームページのサーバファミリーとしてもおなじみの竹内太郎氏から新しいアルバムが発表されました。今回はイングリッシュギターとバロックギターからなる18世紀の名曲です。シターンについてはCRANEでも10年ほど前から幾度か紹介していますし、私自身も修復したプレストン(PRESTON)で演奏を紹介してきましたので、皆さんも御存知かもしれませんが、元はシターンの仲間。イギリスで主に栄え、ギッターとも呼ばれます。のちにドイツや東ヨーロッパへ伝わり、一方では南のイベリア半島にも持ち込まれポルトガルギターになりました。
イングリッシュギターのアルバム自体が珍しいですね。透明感のある音色と遠くで鳴っているかのような響き、ティアドロップボディ独特の内部の音響反射、長いサスティーン、複弦のうなり。少し鼻にかかったような鳴り方をする高音弦。やはりギッター曲の逸品はシュトラウベでしょう。冒頭の曲でこの楽器の特徴と魅力が全て聴き取れます。最後の変奏付きアレグレットも豪華絢爛にしてバラエティに富み、おおいに聴き応えがあります。
一方のバロックギターですが、いわゆる5コースのスパニッシュギターと呼ばれたものです。もちろん同時代にスペインでは6コースギターがありますけど、今回はフランス製のランベールで演奏されています。最後のジェミニアーニの曲は個人的にはS.L.ヴァイスを聴いているかのようにもきこえます。前作CD「フォリアス!」を聴いた皆さんなら、すぐにこの演奏が竹内太郎氏であるとわかるような「竹内節」的奏法も出てまいります。昔、ギター少年達のために出版されていた「ジェフベック奏法」とかあったでしょ? そんな感じ(笑)。耳に残りますな。購入は竹内太郎氏のサイトにてどうぞ!
【収録曲】全演奏時間: 71分
シュトラウベ:イングリッシュギターの為の組曲 (14分)
1. 幻想曲
2. メヌエットのテンポで
3. ラルゴ
メルキ:スペインのフォリアによる大変奏曲 (16分)
4.スペインのフォリアによる大変奏曲
ヨハン・クリスチャン・バッハ:イングリッシュギターとヴァイオリンの為のソナタ (15分)
5. アレグロ
6. アンダンテ
7.ジーグ
ヘンデル:水上の音楽より
8. メヌエット(4分)
シュトラウベ:イングリッシュギターとチェンバロの為のソナタ (17分)
9. ラルゴ
10.アレグレット・モデラート
11.変奏付きアレグレット
フランチェスコ・ジェミニアーニ:
12.
感傷的なメヌエット(6分)
竹内太郎(バロックギターとイングリッシュギター)
ジュディ・ターリング(ヴァイオリン)
テレンス・チャールストン(チェンバロ)
★ 3月1日には東京・初台オペラシティの近江楽堂でCD発表記念リサイタルが開催されます チラシ表 チラシ裏