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CRANE 案内板 |
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● 新刊案内:19世紀ギターの貴重な文献「 La Guitare II 」
フランスでヒストリカルなギターの修復や製作を手掛けるSinier de Ridderさん。私の製作仲間で、日本にも幾度かいらしてます。弦楽器の展示会で一緒になったこともあります。
今回の新刊はフランスの歴史的なギターをとりあげて楽器の解説や歴史的な検分を行っている第二弾となります。前作La Guitareも当クレーンホームページで御紹介し、大好評をいただきました。
御夫妻の熱意の結晶 新刊 La Guitare II
第二弾となる今回もまた表紙に気合が入ってますなぁ。
ミルクールのCharles Otte によるM.O.P装飾ギター(1831年)のヘッドです。6本の弦を巻き上げるガイドプーリーが内装されており、しかもヘッド裏面も象牙のカバードですよ! ひゃ〜〜〜〜〜!!!
歴史的名著と称しても過言ではありません。6コースのバロックギターから19世紀中期までのフランスのギターの数々。現代では想像すらできない高いレベルの楽器が豊富に掲載されています。一般のギター愛好家にとって楽器への深い理解を得られる貴重な資料ですが、むしろ専門的な内容が多いので製作や修復にかかわる人々にとっては必須の文献です。日本語の解説はありませんが、英語解説を含む3カ国語となっています。写真資料が中心なので、とくに語学力を用いなくとも得るところが大きく、資料的価値は計り知れないものがあります。私も楽器の修復や製作をやっていて切実に感じるのは、文献の解説文章もさることながら、むしろ現物の楽器の写真や寸法データから得るところは大きいということです。
24.8cm x 34cm x 2cm(1.7kg) 全190ページ!
綺麗で詳しくて、珍しくて、でっかくて重い、まさにエクセレントな仕事ぶりです!
写真1 写真2 写真3 写真4 写真5 写真6
著者の御夫妻とは以前から付き合いがあるので、今回、著者のサイン入りで私は入手しました。予約から1年以上かかっての入荷です。到着したときは嬉しかったですよ。同じ時代に同じ分野に携われることは幸運です。
★ 今回、1冊のみですが、東日本大震災チャリティーオークションとしてYahooオークション(TSULTRA)に出品予定です。
→ おかげさまで落札されました。ありがとうございました。
【出版社のサイト】
直接、出版社から220 Euro + spese di spedizioneにて購入も可能です。
http://www.ilsalabue.com/la_guitare_ii.html
【著者のサイト】
http://www.sinier-de-ridder.com/