リペアでおじゃる 
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 はじめに

 

さて、このコーナーは鶴田式楽器修復の解説コーナーであります。そのうち「採寸でおじゃる」とか「塗装でおじゃる」とか、勝手なコーナーを作るのではないかと思われます.......。

私にとってリペアとレストアはちょっとニュアンスが違います。リペアとは楽器が弾ける状態に「部分的な機能回復の修繕」を行ったり塗装などの部分的汚濁を整えるもので、対してレストアは壊れたり間違った部品や欠品のある楽器を完全に元の状態に戻していく復元作業だと私はとらえています。18世紀や19世紀当時の楽器は書物も大事ですが現物をよく観察することはとても重要で不可欠なことです。

ここに紹介しているのはリペアに相当するものとレストアに値するものとが混在して紹介されていると考えてください(ちょっと今回はリクツっぽいね.....)。なお、他の楽器の修理記録もたくさんあるのですが、なにせ写真がまだ整理できていないため以前に手掛けたもののなかから抜粋して掲載しています。プライベートな楽器の修復では公開が難しいものもあります。可能な範囲内で今後少しづつ追加・修正しながら紹介していくつもりです。

楽器を修理するには関連書籍の調査や時代ごとのスタイルや音楽の傾向なども調べておくべきです。製作もそうですが、修理にあたってもヒストリカルな楽器にとりくむには文献調査がほとんどではないかと思うこともあります。海外の文献は可能な限り自分で翻訳したり、お金を払って翻訳してもらったりもしています。そういった意味でも良い勉強になるわけで、さらにギターに限らず他の楽器も修理してみると時代ごとのさまざまな音楽の様子がうかがえるものです。楽器演奏への当時の考え方や娯楽のとらえかたみたいなものまで想像できてじつに興味深いものです........勉強代として多少のお金はかかりますが......。私は基本的にはギター(クラシックやスチール弦ギター)やウクレレなどのリペアをやっていますが鍵盤楽器もいくつか治したことがあります。でも畑違いの楽器は奥深いところまで手が出せないので現在は弦楽器オンリーです。

変わった楽器がやってくると、まずは文献を探し、手元に無ければ海外から取り寄せて、さらに手元に必要な材料・パーツがストックされていない場合は海外に注文を出します。作業中に必要な顔料や部品が発生することもしばしばで、そんなときは作業を中断して再び海外へ材料やパーツをオーダーするわけです.....(はかどらないハズだ、こりゃ)。壊れた楽器を海外から安価で入手して修理しても、結果的にはとんでもない費用と時間ががかかることがあります。また、パーツが国内では入手しづらいときはジャンクとしての壊れた楽器を部品として購入することもあります。時として部品代のほうが楽器代より高くつくことも?

あ、ちなみにここの楽器のいくつかは私が海外から採寸のために(あるいは個人的楽しみで?)輸入した楽器と、友人たちからの個人的依頼でリペアを引き受けたものとがあります。どちらも可能な限り図面を公開・配布していくつもりです。例によって楽器は置場所がないのでほとんど貸し出していますが、資金難になったら採寸とリペアの終わった楽器は売りに出すものもあるかもしれません、興味のあるかたは(変な楽器とかレアなものが多いですが)クレーンショーケースのコーナーをときどき御覧ください....。

それと念のため......みなさんはここに記載されていることのマネをしなくてもいいんですよ(というより真似たらあきまへん)。ここの掲載内容が間違った修理方法かもしれませんぞ、これはあくまで鶴田式修理理論なのです。もっといい修理方法がありましたらプロの製作家、及びリペアマンの皆さん、info@crane.gr.jpまでヤサシクご教授くださいませませ..........。

 

さぁ、はじまりはじまり..........

 


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