CRANE 「弦を作ろう!」 

ガット弦製造のススメ:羊腸ちょ〜入門
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ガット弦をつくろう

(1)羊腸(Sausage Casing)を入手する。

日本羊腸輸入組合に問い合わせたところ羊腸は東急ハンズや大きな精肉店でも置いてあるようです。注意点としてはソーセージ用の腸といっても羊と豚とに大別され寸法も異なるという点です。羊はやや直径が小さくウインナー・ソーセージ用に使われ、豚の腸はやや太めでフランクフルト・ソーセージに利用されています。ここでは羊の腸を使います。規格品としてはおむね次のように直径で分類されています。

・16〜18(mm)
・18〜20(mm)
・20〜22(mm)
・22〜24(mm)
・24〜26(mm)
・26〜28(mm)

このうち22mmを超える大きなものはオセアニアなどで製造されますが正式に日本には輸入されていないようです。我が国ではほとんどをニュージーランドとオーストラリアからの輸入に頼っており、そういった主要な国の製品はあらかじめ消毒してあり、他の国の腸は国内で輸入組合が消毒してから販売しているようです。今回はオーストラリア産を使っています。今回私は伊勢丹で2種類を見つけました。おむね5m 〜 10m単位で販売されているようです。規模の大きな精肉店やスーパーで尋ねてみましょう。インターネット上でも通販対応のお店をいくつか見つけました、地道に探して入手しましょう。

ちなみに羊腸は冷蔵して保管しますが冷凍(凍らせる)と傷むので管理には気を付けましょう。冷蔵庫に置いておくとお父さんが夜中にビールのおつまみにくすねてしまうかもしれないので、ちゃんとパッケージにマジックで「食べないで」とか「羊腸にようちょうい(要注意)」と書いておくといいでしょう。

まず私が入手したのはコレ。写真の羊腸は荒塩に完全に封じ込められています。御覧のとおり、店頭に陳列されていても「なんだぁ、粗塩かぁ」と見過ごすであろう外観です。

腸の直径にもよりますが、あとでカットするときに治具を作るので使用する腸のサイズと治具サイズの関係は重要です。しかし一般に直径は記載されていません。羊腸はこの塩の奥底にコッソリ(といってもイタズラで隠してあるわけではない)包まれているのです。これを仮に少女A:中森明菜......じゃなくて羊腸A(A社の商品)と呼ぶことにしましょう。

 

さて、こちらの商品は塩と水で腸をひたし、空気抜きされたパッケージ。これを仮に羊腸T(T社の商品)と呼ぶことにしましょう。結論から先に述べますと、このようにハーフドライといいますか湿った状態のガットのほうが切れにくいという傾向があります。入手できるならこちらにしましょう。

 

さっそく開封してみます。塩から掘りだします、思わずエジプトのミイラづくりを思い出してしまいました(^_^)。しかし怖がることはありません、「ソーセージの皮」、「ウインナーの皮」、「食材」、「食材」...と念じながら作業しましょう。間違っても「生き物の内蔵」、「動物のはらわた」、「臓器」、「臓器」...と念じないように........自分でもゾッとします。

 

塩を払って水洗いします。左の写真はさきに御紹介した羊腸Aです。右の写真は羊腸Tです。ここの写真ではわかりづらいかもしれませんが、羊腸Aはうす茶色のアイボリーであったのに対して、羊腸Tはほぼ白色です。色合いの比較のために並べて撮影した写真はこちら。腸の直径も羊腸Aは細く、羊腸Tは指がカンタンに入るほど太いのです。

ガット弦は羊腸をこまかく裂いたストランド(Strands)と呼ばれる小ひもをヨリあわせて作られますが、その束ねる本数によってゲージつまり弦の太さがおおむね決まります。ですから準備する羊腸のメーカーによって腸の太さが異なるので注意が必要です。まあ、最初はそんなこまかいコトは気にせずとも結構です。どんどん行きましょう。

 

 

水に浸したまま数時間放置して羊腸をやわらかくもどします。ボウルに水を入れて、蹴飛ばさないよう邪魔にならない位置に置きましょう。タップリ水の入ったボウルは重いので、かけ声をかけて、よぅちょ〜!(ヨイショ〜!)と元気良く運びましょう。 水で戻しているあいだに羊腸をカット(裂く)するための治具を作りましょう。

 

 

 

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