CRANE 楽器ケースをつくろう! 
ちょ〜軽量マンドリーノケース
Copyright (C) CRANE HomePage Makoto Tsuruta
AllRights Reserved

 


 製作の準備

まずはコンテを描いておおむねの構造とそれに必要な材料や部品、加工工程を検討します。この時間がとても楽しいのです。あんなカタチにしようか? こんな仕組みもつけようか? 天使の彫り物をつけてロココ調もいいけど大理石で重量感のあるヤツも豪華でいいねぇ〜〜、いっそボール紙か紙ねんど......う〜〜ん、竹細工も目立ちそうだし、アルミパネルは加工が厄介だろうし.....漆塗りでシックにまとめてフタのまんなかに葵の紋章をこう、ドド〜〜ンと金箔であつらえて「ひかえ、ひかえぃ〜〜!」なんてのも悪くなさそうです.....。

しかしまあ、今回はオーソドックスに、かつ軽量でローコストをめざしてバルサ材でシンプルな直方体にすることに決めました。凝ったものはまたいずれ...........う〜〜〜んとバカバカしいヤツも作りたいのですが楽しみはとっておきましょう。はいはい、まずは手を動かしてアイディアを出しましょう。1分もあればこれくらいはアイディアが出るでしょう.......以下ラフスケッチ参照。

 

● はい、そういうわけでコンテからおおむねのスタイルを決定し、その寸法や構造をねりましょう。これらのスケッチは今回のケース製作にあたって私がサクサク2分で描いたものです。ほかにもあれこれ描いてみて気に入った構造を組み合わせるなりすればいいでしょう。ギターケースは市販の木材だと90cmか180cm(一間)といった尺間単位のサイズのものが多いため費用のことも考えて寸法を決めねばならないこともあります。ヴァイオリンとかは小さくていいですね、材料代も持ち運びも楽そうだし...。あとは蝶番(ちょうつがい)やゴム足、そして取っ手が装着できればとっても便利です。ショルダーベルト(ストラップ)も好みで....。

 

●次は材料の調達です。私の悪いところはお店に行くとついつい余計なものまで買ってしまうことです。その結果なぜか完成時に予算オーバーになっていたりします。今回は5000円程度でなんとかバリッとしたケースにしたい! でも取っ手(グリップ)だけは安っぽいパーツは避けたい。なぜならグリップがちゃちいと全体がテキトーな作りに見えるのですよ(私には)。以下の写真は必要なパーツです。東急ハンズや近所のD.I.Yショップでたいていのものは揃うでしょう。より凝ったものは例によって海外から輸入するというテもありまっせ〜〜、ダンナ!

 

お店を探し回れば以下のようなちょっとオシャレなパーツも見つかるでしょう、海外からも輸入できます。そういえば古い化粧台やミシン台などにも使われていましたね。

 

これは内側に貼るウレタン・フォームです。まあ、もう少しお金をかけてキルティング仕上げや布貼り、あるいは皮を使ってもおもしろいかもしれません。これは東急ハンズで調達しました。厚さが1cmのものと2cmのもの。ケースの面のとりかたに注意しないと材料が足りなくなる象!

 

こちらはバルサ材。今回はこれでいくことにしましたがみなさんは予算に合わせてお選びください。バルサはネジ類が固定しにくいので工夫が必要で面倒ですよ。厚さと長さは数種類ありまして、場合によっては自分で張り合わせればよろしいのです。しかし思ったより安くないなぁ....。

 

作りながら若干の仕様変更が起こったりしますが、なるべく早い時期に構造は絞り込んで決めておきましょう。

 

 

 

ケース製作に戻る


 

 (C) CRANE / Since 1995 info@crane.gr.jp 


 Back to CRANE index page