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■ 019:ナッちゃんパパさん・・・熱血流音(あちィーち、りゅうと)
■楽器名:熱血流音(あちィーち、りゅうと)
■製作者:ナッちゃんパパ
■コメント:(以下、製作者本人談)
● 工夫したところ・・・・
表面板に初めて、レッド・シダーを使ってみました。サンシックンド・ポピー・オイルでコーティングしましたら、ますます暗赤色になり、やや落ち着きすぎて、出来たばかりなのに、まるで17世紀頃の掘り出し物のような仕上がりになりました。それで、ついでに・・・ということで、裏面のマホガニーのネックとアガチスのボディも暗めのローズ色水性塗料で「描き木目」にして上からラッカー系クリアをコーティングしました。
ヘッドは、またしても練習素材として軽さを出すためにファルカタを芯にして硬いジリコテで巻きました。今回はどうしてもここに「透かし彫り」を入れたくてミニルーターで毎日コツコツ彫ってゆきました。これは、何年か前の弦楽器フェアで、山下暁彦センセイのバロック・リュートにしてあった「いい仕事ですね〜!」の模倣(パクリ)です。
他にも象嵌をしようとして彫った箇所に画材屋さんで買ったチューブ入りの「練り胡粉」(貝殻を白い粉末にして膠で練ったもの)を入れ込んでみたのですが、デザインが悪かったため、パッとせず _| ̄|○ ガックシ・・・ になりました。
ちなみにヘッド表の中間にも象嵌してみましたが、こちらは「地と図」を逆に彫ってしまい・・・
またしても (▼ε▼メ)…凹ンダァー! になりました。
どうして、こうもドジなんだか・・・。
(_ _。)・・・シュン・・・
今回は、番外弦のナットをオリジナルの楽器にはないヘッドの中間あたりに持って来てみました。弦長が長いのでオーガスチン赤の4番弦を2本結びにして、「結びッ玉」が掛らない当たりに設定しました。最初は全部複弦の予定でしたが14コースになると張力が異常にかかるのと、単弦の方が音の濁りがないので番外弦だけはシングルにすることにしました。ペグは、今、修理改造中のバロック・リュートのパリサンドル・ペグを流用してラワン材で造ったものと色違いにして装着してみました。これはネットで見て、オシャレ〜・・・と思ってやってみた試みですが、ナント! 複弦の場合コースごとの識別が容易にできて調弦が楽! という超・機能的なメリットがあったのです。
なんでも、サル真似してみるもんですね。 >^_^< ウキキ・・・
●苦労したところ・・・
ネックとヘッドを一体化させて先に作ってしまったため、ボディとのジョイントが決まらず完成していたネックとヘッドを切り離して新たにアダプター的なネックを造りなおして、ヘッドとボディのジョイントをしました。
最初は、1本500円もするラッカー・クリアーのスプレーを何本も使っていましたが、クリアーを瓶で買うと1ケ100円ほどで刷毛塗りでも十分キレイに仕上がることに気づきました。
●音やスタイルについて・・・
今回も、およそ1ヶ月かかりましたが、それなりの音がしてくれて苦労がねぎらわれました。高音部の弦長は555ミリです。フレッティングには、「TSULTRA FRET Ver2.3.7」を使わせていただきました。
バッチグー! ♪ヾ(☆_☆)ノ彡♪ フォーッ! の調律でした。
14コースで、2〜10コースは複弦。1〜3コースはフロロカーボンとナイルガット、4コースはハナバッハのアルト4番弦、あとはオーガスチン赤の4,5弦とナイルガットを対で張ってみました。
ピッチニーニやツァンボーニの小曲をちょっと弾いてみましたが、弦長が短か過ぎたのか、やや余韻に乏しく、ちょっとクラヴィコードのような響きのようにも感じました。でもそれはそれで、よきかな・・・と、一応は、マンゾクしています。☆\(^(エ)^)/☆
今度は、やはり、「欲しいけど、お金がないから、作っちゃおう・・・シリーズ」で、 6コース・リュートに挑戦したいと思います。
!(*・∀・)!ムン
そろそろココボロとか、いい材料を使ったみたいのですが仕上がりを見て「こころがボロボロ」になったり「ここがボロ、あそこがボロ」になりそうで・・・。 ウゲゲ.. ((((( ;゜゜))))
まだ、とうぶん、ホームセンターで市販の安価なアガチス材で修行しようかとも思っています。ちゃんちゃん。
(^▽^)>テヘヘ…♪
【Webmasterより】
しばらくゴブサタしていましたが投稿コーナーに再び帰ってきた「なっちゃんパパ」さんです。リュート系弦楽器製作奮闘記の第三弾。どうやら勢いづいた模様..... 波に乗って勢いであっというまに3本目ですね。それにしても痛そうな楽器名....
今回もボウルは相当苦労されたようですし新たに大リーグボールのような新技「描き木目」という手描きハカランダのような手法を編み出すという工夫ぶり。ネックやペグボックスの「透かし彫り」もなかなかの労作です。塗装も難しいですね。材の性質や色合いにも左右されますので端材で試し塗りをすれば (_ _。)・・・シュン・・・ は防止できるでしょう。
リーズナブルな材料とダイナミックな個性も健在。いわば「なっちゃんパパリュート」という新たなカテゴリーが完成したようです。よし! 今後は弦楽器のカテゴリをこうしましょう↓
ギター、
マンドリン、
ヴァイオリン
ウクレレ、
バンジョー、
リュート、
なっちゃんパパリュート、
チャランゴ、
三味線、
以下つづく.......