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■ 018:ナッちゃんパパさん・・・八六九羅宇天(ばろっくらうてん)
■楽器名:六九羅宇天(ばろっくらうてん)
■製作者:ナッちゃんパパ
■コメント:(以下、製作者本人談)
● 工夫したところ・・・・
今回は、ネックをジリコテ、アガチス、ヒノキの三色で巻いてみました。芯材は軽さを出すためにファルカタです。ロゼッタは、トリプルに憧れていたのであえて挑戦してみました。まだまだアップでは撮れないような仕上がりです。今はまだ修行中なので、表面板は安価なシトカ・スプルースにしました。指板は、アガチスとジリコテのツートンにしてみました。バスライダーの造りを間違えたために、ナットを番外弦側に付け足して「特殊な構造」にしてみました。早い話が、造りなおすのがメンドウなので、ゴマカした次第です・・・(=´、`=)ゞ
「特殊な構造」といえば、1,2フレット用の太いガットがなかったため木製の固定フレットにしてみました。いずれ磨り減ったら、また替えるつもりです。
● 苦労したところ・・・
今回はボディでアガチスのリヴの間にヒノキのスペーサーを入れたので、手間が倍になり、たいへんでした・・・
(+Ω+)
ボディには相変わらず隙間ができて・・・途中、自分の才能のなさに嫌気がさしました。(_
_。)・・・オレナンカ・・・
でも、ナントカ気を取り直してタイトボンドと細かい木屑を入れてゴマカシながら埋めていきました。いつになったら、ジャスト・フィットするボディが造れることやら・・・。(
p_q)シクシク...
● 音やスタイルについて・・・
およそ1ヶ月かかりましたが、なんとかイメージに近いリュートの音が出たので安心しました。13コースですが、最初に張ったガット弦の鳴りが悪かったので、高音弦はすべてフロロカーボンにしました。そしたら、弦のテンションが強くなったので一音低いハ短調調弦に下げることにしました。ヴァイスの『ファンジア』を弾いてみましたがなかなかマッタリしたウブな音がして、引き込めば将来、鳴って来るかな・・・と、ちょっぴり期待が持てました。弦長は高音側67センチです。
● その他・・・
初めてパリサンドルでペグを作ってみましたがつまみの大きさがバラついてしまってみっともなくなってしまいました。(_ _。)・・・シュン・・・
シャントレルはツゲ材でパスはシェーパーについてきたヴァイオリン用既製品です。ボディは日本リノキシン社の『ヴァイオリン用オレンジ』ニスを3度ほどハケ塗りしました。所々ムラが出来て、ややかっこ悪しです・・・。(_ _。)・・・シュン・・・
ペグ・ボックスとネックはタミヤのクリア・ラッカー・スプレーでプラモデル感覚で仕上げました。(昔、ブラモ小僧だったので・・・)
今回、初めて、カッターで指を深く切って怪我をしてしまいました・・・(T0T)それ以来、昔の国鉄風に「安全第一」というスローガンを書いて壁に張ってあります。
3本目のアーチリュートは、近日、完成予定です。
【Webmasterより】
なっちゃんパパさんのリュート系弦楽器製作奮闘記の第二弾。安価で入手しやすい材を選び独自の工夫で「なっちゃんパパワールド」を展開されてますね。怪我は気をつけないといけませんね。たしかに「安全第一」だと思います。部屋にスローガンを貼ってしまうところが素晴らしいです。他にも「指差確認」とか「カッター前方ヨシ!」とかも追加していいかもしれません。痛いのは私もコワイ。
パリサンドルでペグも自作に挑戦したのですね。素晴らしい! 全てのペグを成形するのはたいへんだったでしょう。キッチリ揃えて仕上げるには有る程度の練習が必要です。ボウルや装飾を綺麗に作るのもちょっとたいへんですね。最初はうまくいかないのが普通でしょう。精度や仕上げの質感を上げるにはやはりじっくりゆっくり作るといいうことが大事なのだと思いますが、どうしても音を出したくてカタチが見たくて心がはやると..... シュン が待っています(笑)。