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■ 005:イッサ さん
ラコート・クレーンモデル・イッサ・ヴァージョン!!
● 仕様
弦長:620mm
表面板:スプルース単板
サイド、バック:スプルースにメイプルのツキ板
フィンガーボード:エボニー
木ペグ:ヴァイオリン用を流用
フレット:骨製を注文中だが今回は金属製を使用
塗装:全面セラックニスによるタンポ仕上げ
【製作者のコメント】
たんなるギター愛好家だった私が、クレーンホームページに出会い、なんと、ギター製作に挑戦! なにからなにまでわからないことだらけで、本当に苦労しました。とくに苦労したのがカンナかけです。指が痛くなり、肩は張ってぐったりしました。また、接着はズレてしまい、一工程終えるごとにため息の嵐でした! フレットの打ち込みも本当に難しく、どのくらいの加減で叩けばよいのかわからず、フレットの溝を深く切りすぎたり、はたまたフレットがきちんと打ち込まれていなくてやりなおしたりと...私にはかなり難しく感じました。とにかく格闘の連続でした。
唯一、わりと楽にできたのが塗装です。はじめは円を描くようにタンポをすっていって、次第に木目にそって仕上げました。また、裏・側面板はメイプルのツキ板を使用したのですが板目の安価な材料のため生地色ではどうしてもカッコ悪く思い、ハカランダ模様に着色しました。
音は...あまり音量はないようです。チョット...いや、かなりがっかりです....。音色は弦によってあるていどは変わるようです。ムズカシ〜〜〜〜! でもまた作るぞ〜〜〜!!
【Webmasterより】
イッサ(子供の頃のニックネーム)さんの製作されたギターは当サイトに掲載されている製作記事とその無料配布図面になっているモデルですね。この写真見るとハカランダ模様はなかなか興味深いです。やはり本職の塗装職人さんだけのことはありますねぇ...。そして塗装の手描きハカランダ模様については19世紀当時の手法にもあり、当サイト風というかマニア向け?でスバラシイ! どうやって描いたのでしょうか?
はじめて作るギターというのはなかなか思うようにいかないですよね。私も最初に作ったギターはけっこう変な音でがっかりしたものですが、なぜか妙な愛着があって、しかもそのあとまた懲りずに作りたくなる....思えばこれもまたモノ作りの不思議な魅力です。