● ということで、当クレーンホームページで紹介しました「ロベール・ブーシェ生誕100周年展」に私もさっそく行ってきました! ここでは遠方で東京・渋谷に足を伸ばせない方やまだ御覧いただいてない方のために、断片的ではありますが、会場の熱気を感じていただければと願いつつ初日(98年9月5日)のもようをレポート致します。
● 会場には初日ということもあってか頻繁にお客さんがやってきまして、ブーシェの製作したギターや年譜、歴史的ギターや現代の名工たちの楽器、パネル展示などを熱心に御覧になっていました。
じつは、この日は職業人ギタリストも来場されて、松村さん製作のギター(新作のようです)を弾いてました。タイミング良く居合わせた来館者のみなさんはミニコンサートさながらの身近な演奏にラッキーな表情をたたえています....。
ずらりと並んだブーシェギターを後ろに、楽器について話がはずむ松村さん...。
私がじっくり読ませていただいたのがこの「ロベール・ブーシェ年譜」です。これは地道に調べて根気よくまとめられたもので、みなさんもぜひご一読ください。ブーシェ氏をとりまくさまざまな人々やエピソードを知ることができます。
貴重な製作メモも展示されていました。どうやらネックと弦の張力、そしてリブとパーフリングなどについて書いてあります。興味津々の私.....。
製作家の松井さんとネジメさんもご来場でしたか。私も思わず話に参加してしまいました。やはり一般のギター愛好家はもちろんですが、プロの製作家の方にとっても意義ある催しなんですね。
今回の展示では徳島ギター協会のアマチュアギター製作家のみなさんも来場されていまして、これは井内さん作のギターを囲んでお話中.....。
自作のギターを演奏家に試奏していただける光景も。これは今回の展示会で当クレーンホームページがお世話になった川瀧さんとその楽器です。後ろには徳島ギター協会のみなさんが製作された楽器や工具類、製作行程の写真などが展示されています。
ちょっと珍しいものを発見。ブーシェ自身の作によるペグ(機械式糸巻き)です。約1ヶ月かけて製作されてものとのことで、プレートの模様はギターとおそろいのようです。
もちろんアントニオ・デ・トーレスやサントス・エルナンデスなどの歴史的な楽器も展示されています。トーレスだけでも3本はありました......。
ブーシェ氏は画家でもありましたから、その作品の一部も楽しむことができます。
これはF・タルレガの自筆譜です。以外ときれいに見やすく書かれています。これまためったにお目にかかれない貴重な資料です。
● 全てをここでご紹介できないのが残念ですが雰囲気を感じていただけたのではないでしょうか。また、新しい情報が入りましたら順次公開してまいります。関係者のみなさん御協力ありがとうございました。
● 取材協力をいただいた皆さん、ありがとうございました。この場を借りて心より御礼申し上げます。