● LETE AINE 1835年製作
製作者:LETE AINE(フランス) 1835年製作
これもフレンチです。製作者LETE AINEについては詳しいことは存じません。この楽器は裏板と側板に特徴があります、松の上に薄いサテンウッドのツキ板を貼った合版なのですが、じつに美しいです。またボディだけでなくネックやヘッドに至るまで敷き詰めて貼ってあります....まぶしいっ!!
表面板に修復の痕跡があります。他の楽器よりは静かな響きです、あまり音は大きくありませんが音色はなかなかのもの。この豪華さは特筆モノ。目白のギタルラ社さんにて価格は120万円だそうです。 (注:1998年現在の販売価格です)
・全長:920mm
・胴長:440mm
・弦長:630mm
・表面板:松
・裏板・側板:松の上に薄いサテンウッドを貼った合版
■ 写真2 :サウンドホールと貝の装飾を施されたローゼット。この装飾はアワビを彫り込んだもののようですが一部を染めてあるのかな?。奥に製作者の焼き印が見えますね。金属フレットは打ち直してありますので当分は使えそうです。
■ 写真3 :ブリッジ部分。これはピンで弦を固定しますが弧を描いた配置になっています。骨棒に相当する部分は金属です。
■ 写真4 :ボデイ・サイドのパーフリング(象牙製)も見事なものです。サテンウッドの輝きに注目。
■ 写真5 :御覧のとおりヒールからネックにかけても張り込んであってまばゆいばかりです。
■ 写真6 :角度を変えて撮影したものです。テールの部分。
■ 写真7 :裏面です。
■ 写真8 :機械式のペグはオリジナル。パノルモで使われているBAKER社のものかもしれませんが製造元の刻印は確認されません。
■ 写真9 :ヘッド部の裏側。ペグのグリップには割れやヒビは見あたらず、回した感じもスムーズです。